自分たちでこしらえた格子の耐力を実験しました−4 1/19

2年のイッペイです。年も明け、みんなほぼ就職も決まりました。僕も4月からの新しい環境での仕事が楽しみです。おっとその前に大工技能試験が。実技となる四方転びを限られた時間内にこなすのはなかなか難しく、もっと練習せねばです。

今日は前に行った格子建具による耐震補強のための実験の続きで、今度は欄間小壁の合板を無しにして、どれだけの耐力があるかを調べます。それほど強くないしなやかな変形性能の縦横格子Aを2枚はめ変えて、実験します。

  実験の様子。1/20rad、136.5mmの変位状況です。

得られた結果を前回の合板をはめた時のものと一緒にグラフにまとめました。解説は佐野先生にお願いします。

同じ3Pモデルですが、小壁にはめた合板がこれほどまでに強いとは。引き続きの実験なので、どうしても初期的な耐力は落ちています。戦前の伝統的な構造の建物なので、しなやかな特性に合う縦横格子で補強しようということです。合板は強くていいのですが、強すぎて、北山丸太の面皮柱を折ってしまうかもしれません。このグラフでわかるように、合板なしでは、ありのものの半分以下の耐力となっています。

格子は、土壁と違って、荷重と変形の間にほぼ比例関係、リニアーな耐力特性が見られるということです。今回の実験では、1/30rad、1/20radと上げていくほどに返って耐力性能が上がっている結果が得られています。初期の変形時には、どうしても隙間がある分だけ、効きが悪いということだとみられます。

通常、耐震の基準となる1/120radではなく、ここでは1/60radを基本として設計したく思います。

+とーとの平均で1/60rad時の耐力は2.1kNとみられます。実際には欄間には土壁があるので、設計ではこの1間半のユニットで 3kNとして補強計画を考えたいと思います。また機会を見て、小壁を土塗り壁として確認したいですね。(さの)

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