在宅学習 建築科1年・2年  建築概論  04/09

  建築概論を担当する 佐野春仁 です。

建築概論は隔週1年生2年生合同授業で行います。建築関連の様々な職種ではたらいている卒業生さんや技術者さん、経営者さんをお招きし、それぞれの職能や仕事の様子などをお話ししていただきます。

この4月5月にも京都のゼネコン(総合請負建設会社)さんや大工さん、設計者さんにお越しいただく予定でしたが、あいにくの休校で延期といたしました。

授業ではその他にも、建築という職能について様々な観点から知り、考えてもらおうといろいろな話題を用意しています。特に教科書を用意していません。建築の本でもまた異分野の本でも構いません。自分でこれは自分の考える建築や住まいを考える上で参考になるなと思える本を探し、読んでください。なるべく考えさせてくれる本が優れた本であると思っていいです。ウエブの情報は整理された知識として有効ですが、じっくりと考えさせてくれるものは少ないように思います。学校が休みの間、ぜひ1冊、そんな本を見つけて読んで、考えたことを書いておいてください。いずれ、提出して読ませていただきます。

もう一つ、ぜひやっていただきたい体験を。コロナ感染であまり外出するのはよくありませんが、近くの神社に散歩してみてください。神社の建築を設計してくださいと依頼されたとして、さて、どういう風に設計すれば神社になるのだろう?建物の具体的なデザインもありますが、神社の風景、いろんなもののレイアウトなどに神社の空間をつくっている秘密があるように思いませんか?神社を歩いて、気がついた空間構成上の特色などを自分の言葉で語ってみてください。本やネット情報を参照しても構いませんが、大事なことは自分で見て、わかったこと、納得したことを自分の言葉で記述してみることです。スケッチしてみてもいいですね。表現方法はいろいろあると思います。

例えば、単に狛犬がある、とか鳥居があるとか、それは行かなくてもわかることですね。建築の設計は、狛犬をどう置けば良いのか、鳥居をどう見てもらえたら神社の雰囲気になるのか、それをしっかり見極めて配置しています。それを読み取ることが大事ですね。それは頭でわかることではありません。そこを歩いて、しっかり自分の身体で感じ取ってわかることなのです。

上記二つの内、どちらかでも構いません、両方でも結構です。5月の授業が始まって5月末頃に提出してもらいましょう。A4 レポート用紙2、3枚、字数では1500字ほどでしょうか。もっと多くても構いません。楽しみにしています。

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