後期の建築施工法Bと共に1年を通して授業を担当します。
建築がどのように作られていくのかを学ぶ授業が「建築施工」です。
前期の前半は施工現場の全体的な流れや組織について、後半は各工事工程についての詳細を説明していきます。また、現場とのタイミングが合えば、現在施工中の工事現場を訪れて、実際の現場のリアルを感じてもらえるようにしたいと思っています。
皆さん2年生は卒業まで1年を切りました。
1年後には無事晴れて学校を卒業し(してくださいね)、様々な業種の仕事に就職したり進学したりすると思いますが、その多くの卒業生の就職先としてあるのが、現場監督等の仕事を行う工務店やゼネコンです。
いざ就職すると最初は先輩の教えてもらうことを必死にこなすことが精いっぱいで、工事現場全体をみる余裕もないかもしれません。
この授業ではその皆さんがこれから飛び込む世界の全体像や、事前に知っておくべき基本的な内容を説明していきます。
教科書だけの情報ではなく、動画や写真等を使いながら説明していきますので、頑張ってついてきてください。
また、この授業の内容は2年生後期に行われる予定の2級施工管理技士試験や卒業後に受験可能となる1・2級建築士試験の重要な課目となりますので、受験希望の人はしっかりと学ぶようにしてください。
授業中の練習問題や小テスト・期末テストにも試験問題を取り入れていきます。
宜しくお願い致します。
それでは、授業を行えない状況が続いておりますが、その間、在宅ワークとして行っていただきたいのが、教科書(やさしい建築施工)の「もくじ」で示すと「建築施工とは」「工事契約」「施工計画」の範囲です。途中にある「積算」は他の授業と重複するので省きます。
一旦は各項目の内容を読み、定期的に掲示予定の問題を解いていく形をとろうと思います。
下記内容を重点的にチェックするようにしてください。
「建築施工とは」
教科書6ページからです。施工現場に登場する各キャラクターの説明があります。
(表1・1)と(図1・1)を確認しながら人間関係を理解してください。
また、キャラクター毎に出来ること出来ないことがあります。そこも確認してください。
建築工事の流れについても工事着工前から完成後の維持管理までの各項目と
施工管理の範囲をチェックしてください。
「工事契約」
教科書10ページ。工事契約とは、建築主と工事施工者が行う契約を言います。
また、その契約方法や選定方法も何種類かあります。
各契約書の内容と設計図書の優先順位、瑕疵担保責任期間を確認しておいてください。
「施工計画」
教科書19ページ。施工計画とは現場の工事内容を具体的に計画していく事です。
そのためには事前に現場や近隣の調査を行う必要があります。
(表4・2)の各計画を作成し、監理者に提出して検討してもらう必要があります。
また、具体的な工程計画を作成して監理者から承認を得る必要があります。
今回はいくつかある工程計画の作成方法のうち、ネットワーク工程表を具体的に学び
ますので、確認しておいてください。