―町家で学ぶ伝統建築―
伝統建築研究科は、日本の伝統的構法を伝えてきた工匠たちが造った学校として、本校の特色である伝統建築について、より深く学ぶ学科です。
2024 年9月2 日(月)9:30 後期「町家」申込開始(若干名、Zoom受講のみ)
令和6年(2024年)4月より、「町家で学ぶ 伝統建築 (前期:茶室・後期:町家)」を始めます。
今年度は* アドバンスドコースとして、前期は桐浴邦夫先生による「茶室」、後期は丸山俊明先生による「町家」を予定しています。
これまで伝統建築研究科で学ばれた方、あるいははじめての方でも受講できるように、それぞれの分野の基礎からはじめます。
建築関係者はもとより、まちなみ保存や建物の維持活動にかかわっている方、伝統建築に関心をお持ちの方は、どなたでも受講できます。ぜひこの機会に、伝統建築を学んでください。
なお、遠方でも受講できるようオンライン(Zoom)も併用します。(町家での受講は、広さの都合上、人数制限を行います。)
* 次年度は例年通りのカリキュラムに戻る予定です。
令和6年度(2024年度)は、アドバンスドコースです。前期(4月~7月)は茶室、後期(10月~1月)は町家、の講座が始まります。
期間 : 2024 年4 月~ 2025 年1 月(前期:4 月~ 7 月、後期:10 月~ 1 月)
日程 : 下記の表を参照
時間 : 19:00 ~ 21:00
場所 : 京都建築専門学校よしやまち町家校舎(京都市上京区葭屋町通下立売下ル丸屋町260)および遠隔(Zoom)併用
受講資格 : 特になし(建築関係以外の方も歓迎です)
受講料 : 70,000 円(前期のみ、後期のみの方は、それぞれ40,000 円)
募集人数 : 約40 名(町家校舎およびZoom10 名・Zoom のみ約30 名、先着順)
募集(後期) : 今年度の募集は終了いたしました
■前期 茶室 ―茶の湯空間の変遷と、その建築計画― 桐浴 邦夫 |
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1 | 4/17 | 和風建築の歴史 |
2 | 4/24 | 茶の湯の歴史とその空間のはじまり |
3 | 5/1 | 市中の山居 |
4 | 5/8 | わびすきの茶室 |
5 | 5/15 | きれいさびの茶室 |
6 | 5/22 | 数寄屋と煎茶の空間 |
7 | 5/29 | 近代・数寄者たちの系譜 |
8 | 6/5 | 近代・建築家たちの系譜 |
9 | 6/12 | 建築計画としての茶の湯空間 |
10 | 6/19 | 畳と炉 |
11 | 6/26 | 床の間 |
12 | 7/3 | 出入口・窓・天井・壁 |
13 | 7/10 | 点前座と客座 |
14 | 7/17 | 「平等」と「もてなし」の形 |
15 | 7/24 | 古典の名席の魅力とその見方 |
桐浴 邦夫(きりさこ くにお):京都工芸繊維大学大学院修士課程修了。東京大学博士(工学)。京都建築専門学校副校長。著書に『a+u/茶室33 選』(編著2022)、『茶室設計』(エクスナレッジ2020)、『茶の湯空間の近代』(思文閣出版2018)、『茶室露地大事典』(共、淡交社2018)、『近代の茶室と数寄屋』(淡交社2004)など。 |
■後期 町家 ―平安京から京都へ受け継がれた住宅建築史― 丸山 俊明 |
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1 | 10/2 | 町家が生まれるまで① 倭国と都城制伝来 |
2 | 10/9 | 町家が生まれるまで② 日本の都 |
3 | 10/16 | 町家が生まれるまで③ 平安京の変遷 |
4 | 10/23 | 町家が生まれるまで④ 京都の再開発 |
5 | 10/30 | 町家が生まれるまで⑤ 両側町と町家の成立 |
6 | 11/6 | 町家の変遷① 戦国時代、長屋住戸の特異な構造 |
7 | 11/13 | 町家の変遷② 安土桃山時代、進化する間取りと構造 |
8 | 11/20 | 町家の変遷③ 江戸時代初期、多層・多様化 |
9 | 11/27 | 町家の変遷④ 建築規制による低層・均質化 |
10 | 12/4 | 町家の変遷⑤ 建築規制解除と数寄屋意匠 |
11 | 12/11 | 町家と治安・防火① 釘貫と木戸門と番人 |
12 | 12/18 | 町家と治安・防火② 瓦葺と塗家・土蔵造り |
13 | 1/15 | 京都の治安・防火③ 町火消と大名消防 |
14 | 1/22 | 京都の治安・防火④ 大火のたび町なみ更新 |
15 | 1/29 | まとめ 江戸及び周辺諸国の町家との比較 |
丸山 俊明(まるやま としあき):京都工芸繊維大学博士課程修了。学術博士。住環境文化研究所主宰・びわこ学院大学短期大学部教授。著書に『京の町家史』(住環境文化研究所2023)、『京都の歴史と消防』(大龍堂2022)、『京都の木戸門と番人』(大龍堂2022)、『京のまちなみ史』(昭和堂2018)など。 |
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- 伝統建築に興味を持っている人はもちろんのこと、一般に建築に携わっている人にも是非学んでいただきたいと思います。
- 特に建築にかかわっていない人も学ぶことができます。
- なるべくやさしく、伝統建築の基礎から少し応用的なところまで理解できるような内容となっています。
- 伝統建築研究科に学びながら、建築の基礎の知識を得たい、という人のために、建築科二部聴講生の制度があります。
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(参考)例年、以下のような講座を行っていますが、令和6年度はアドバンスドコースとして特別なカリキュラムとなります。
■令和4年度前期(基礎・社寺編):令和4年(2022)4月13日(水)~7月27日(水)、毎週水曜日、19:00~21:00、全15回
■令和4年度後期(茶室・町家編):令和4年(2022)10月5日(水)~令和5年(2023)2月1日(水)、毎週水曜日、19:00~21:00、全15回