教育方針
建築の基礎力を身につけ、
伝統や木造建築を理解し、
現代に生かすことのできる
建築のプロフェッショナルを育てる。
建築の基礎力を身につけ、
伝統や木造建築を理解し、
現代に生かすことのできる
建築のプロフェッショナルを育てる。
本校では建築を 基礎 から学びます。
基礎から学ぶというのは、how どうつくられているか? 建物の構造や設備、部屋の配置や法規制など、建築の諸技術とそれに付随する知識の基本的なものを学び、理解して建築士・施工管理士の受験に備える勉強です。まずはこれをしっかり学び、資格 を目指しましょう。
本校はそれに加えて、どうつくられて来たか、この先どうつくるべきか? について学んで欲しいと考えています。建築がその時代時代の人々にとって何であったのか、今日の私たちにとって何なのか? 建築するというのはどういうことなのか? what を探る学びです。
京都 では、寺社建築や町家などの 伝統 の魅力に親しみ、普段着の生活文化を身近に学べます。本校では伝統建築見学授業に加えて、実践的にフィールドに関わる町家や地域居住空間などのゼミがあります。そこで何かのヒントを見つけ、設計演習で今を生きる自分のかたちに表現してみて欲しい。
また木工実習や木匠塾において、もっとも身近ですぐれた環境素材である 木 や土を自分の手で扱うことで、人間と素材、人間と道具との生きた関係、生きた技術のあり方について身体で感じてもらえればと思います。
自然素材と工匠の技をたくみに組み上げる伝統の建築ほど人の こころ をつないでくれるものはありません。それを自分自身で実感することこそ、本校での基礎の学びと考えます。基礎でありながら、一生をかけて学び通すことでもあります。
そして、何と言っても学校でしか得られないのは、師と、仲間 たちです。建築は一人ではできません。いろんな人たちと一緒に考え、つくり上げる社会的な仕事です。本校では、意見交換を重ねて学ぶスタイルを大事にしています。自分の意見をしっかりと持つこと、他人の意見に耳を傾けることを覚えて欲しい。共に切磋琢磨して成長していく仲間たちこそ、卒業後も自分を支えてくれる大切な存在なのですから。