2年ディーこと、ウエダです。木工コースのワーキングもいよいよ最後の段階になっています。
前回、風呂の腰掛けを杉で練習にと、ほぞバージョンでこしらえました。もう一つうまくできなかったので、今度は気合を入れて、ヒノキのアリバージョン、上級編に挑戦です。
作業場は時折、雪が舞い散る寒さ。ここに来て、みんな本気モードです。
アリというのは、蟻という仕口加工で、テーパ(傾き)をとることで、楔のように締まって抜けにくくなります。ほぞと違って、加工も難しいですが、見た目に仕口が見えてこないので、綺麗です。
いつものように、イッペイは仕事が早い。天板も、アリを流し込んで留めます。
なんとか3日目に出来上がりました。完成した姿は、次回、みんなのと一緒に披露します。お楽しみに。
こちらはさの先生。校長室に置く本棚を、やはり蟻でこしらえているようです。
さの:簡単にメチ入れしてビスで簡単にやってしまおうと思っていたけれども、2年生たちに蟻仕込みを言った手前、これも蟻で仕事する羽目に。もっとも、僕は電ノコでやってしまうんだけどもね。やってみると、蟻はなかなかよく効いて、それなりの達成感があって、いいものです。みんなの腰掛け、卒業制作展に出品しよう!
みんな前回の杉よりもずっといい感じになっていると思いました。(もちろん、僕のもです。)
送りアリでは、オス側の長さを全部入れ込む長さと一緒になるので、そこをちゃんと作ると、へこみが見えなくなります。僕はアリの長さを大きめに取ったので、送った後に穴が見えてしまうために、そこに埋め木をしました。この写真のはアリの長さを1/4に抑えて、へこみ穴を見えなくしたイッペイ君のものです。