晴天の中、今日は本間先生の伝統建築見学に参加しました。
前半は「北野天満宮」
権殿造りの原型である八棟造で代表される神社です。
三光門は四脚門で、入母屋造+唐破風+千鳥破風の檜皮葺という門だとか。
垂木が二段で軒先は反る事で軽く見せてるようですが…盛りだくさんな門ですね。
権殿造りの初期状態である拝殿と本殿が石の間で結ばれている状態が、社殿を横から見るとよくわかります。
この権殿造りの構造は、日本建築の構造にも継承されていると本間先生は仰っていました。
カエルの踏ん張った形に似ている事で言われる蟇股(かえるまた)は、
形を見るといつの時代かが推定できるそうです。
連子格子は、格子の隙間は狭くして、角材を45度に切って並べているのが特徴。
横から見ると中が見えにくいようにしてあるのでしょうか。
次は上七軒を通って、京都の建築の特徴を説明しながら大報恩寺へ!
大報恩寺は、桁行五間梁間六間の入母屋造で純和様。
京都市内最古でもあり、日本建築史に必ずと言っていいほど出てくる建築物でもあるそうです。
中央に一間の向拝が付いており、蔀戸の一種の半蔀が正面にあります。
中は撮影禁止なので撮影はここまで!
内部は手前の参拝する空間二間が「外陣」、本尊が三間で「内陣」と呼ばれ、引違い戸と段差で区分けされていました。
外陣は大虹梁の設置することで、内部空間を広く取ることができているそうです。
こちらを参照
その他に、上棟式でおかめ御幣が柱に飾られるのは、このお寺にある「おかめ信仰」が始まりだとか。
霊宝殿には、京都建築専門学校の福田敏朗先生の作られた模型が展示されていました。個人的には、快慶や運慶の弟子の定慶の仏像を拝見できて胸熱でした。
学ぶことが沢山ある、内容の濃い伝統建築の見学でしたが、新一年生は消化しきれたかな?
徐々に理解していってもらえると嬉しいですね!(Harumi.I)