秋の見学ツアー 12月1日

やっと気温が下がり、紅葉の季節となりました。
今年も秋の見学ツアー、今回は若狭方面へ行ってきました!

まずは熊川宿の街並みを見学。
若狭と京都との交易の拠点として発展した宿場町「熊川宿」は、重要伝統的建造物群保存地区として指定されています。
平成28年ごろから、地域住民の活動によって本格的に空き家対策を実施し、現在は関東や関西からの移住者がリノベーションしてカフェやショップを運営しているそうです。


若州窯さんの家を拝見しました。
リノベーション後、ダイニング部分の天井がちょっと低くなってしまうなど、古民家の改修の大変さがわかりました。




若狭鯖街道熊川宿資料館 宿場館を見学かと思いきや、有料だということで学生たちは入らないで…

学生たちは買い食いして、街を散策。
紅葉が綺麗ですしね🎵


買い食いして、ぶらぶら散歩して終わりかな?と思ったら、町屋の構造を見て、街を楽しみながら学んでいました。

エライ!



お昼ご飯をバスの中で食べたら、次は若狭三方縄文博物館
若狭三方縄文博物館は、RC造の地上2階、2000年に施工、横内敏人建築設計事務所が設計しました。
縄文時代草創期から前期にかけて(今から約12,000〜5,000年前)の集落遺跡・鳥浜貝塚の遺跡を展示している博物館。
コンクリートの大木と大木の合間を歩いているかのような空間が、コンクリートなのに暖かさを感じる不思議な建築物でした。

先生が一生懸命説明している横で、学生はお手洗いのサインを携帯で撮影。
よく見ると土偶の形のサイン!こういう細かいデザインって大事ですよね(兵庫県立美術館のサインもこんなふうになったらなぁ…)



シアタールームの天井は開演の時間になると天窓がゴゴゴゴと音をたてながら封鎖されるという、地上から蓋をされるような面白い感覚。


最後に福井県年縞博物館
福井県年縞博物館は、鉄筋コンクリート造(一部ポストテンション)+木造+鉄骨造の地上2階で、内藤廣建築設計事務所が設計しました。
若狭湾岸にある三方五湖のひとつである水月湖の湖底から採掘された、約7万年前の堆積地層である「年縞」を展示・研究するための施設。
外から見るとシンプルですが、中に入るとなんと木造の切妻屋根と、RC壁のあいだに鋼管トラス!かっこいいですね。


シアターで年縞について学んだ後、学芸員さんの説明を聞きながら「年縞」について学びました。


ここに展示されている「年縞」ってすごいんですね!世界中の出土した遺跡の紫外線の分量をこの年縞と照らし合わせて、いつの年代のものなのか調べることができるという…
鹿児島で起きた噴火の火山灰も、水月湖まで届いているらしく、その年の年縞は灰が積もった跡がありました!
建物も魅力的でしたが、展示物の内容もとても興味深いものでした。

雨にもあうことなく、無事に見学会は終了!
バスは終始下道を通っていたので、バスの中でお弁当を食べて少し酔いましたが…
じっくり建築物や中の展示物を見学し、見識を広げることができました。
(Harumi.I)