2年ぐっさんです。今日は島原の家の改修の参考にと、さの先生にかつて学生たちで改修工事を行ったという夷川通りの町家に見学にきました。
お店の方が親切に昔の学生たちの工事風景写真を見せてくれました。2006年の夏のことだそうです。
これがその天井。工事前は戦争中の命令で天井板がなく、竿縁だけが残っていたそうですが、回縁を残して、垂木に杉板を打ち付けてあります。垂木の成と同じ寸法の断熱材が仕込まれているようです。
チカ:母屋丸太を見せるようにしてあるんだ。
ハルヤ:丸太の凸凹に合わせて杉板を削ってはめているんだ。面倒だなあ。
グッさん:でも丸太の影に隠れるので、多少の誤差は見えないね。
チカ:でも、垂木の成だけの厚さしか断熱できないよ。もう少し厚くできないかな。
グッさん:よく見ると、天井の角が難しいことになっている。
チカ:つなぎの部分の屋根がこういう形で出てくるんだ。それが単調さを消してくれているね。
ハルヤ:面倒そう!
グッさん:でも、先生が言ってたことがわかったような気がする。この梁組を見せることで、その上の天井面の不規則は許容されるということなんだ。島原の家の屋根の変化もこういう仕方で単調さから逃れるような見せ方ができるというわけだね。
チカ:私が図面描くし、グッさんたちは平成の京町家の材木小屋をお願いします。
グッさん:了解。