保存生態学紹介by岩田有史先生@建築概論 10/11

後期の授業「建築概論」では、建築に関わるいろんな職種の方にお話を伺います。この日は生態学研究者の岩田先生にわが国の森林がどのように扱われて来たかを学びました。

 太古からずいぶん乱伐されて来たようです。

 時代をくだるごとに森林伐採が進み、

ついに禿山だらけに。あちこちで植林もされています。過度な伐採は戦後、燃料がガスや石油に取って代わり、木材が海外から輸入されるまで続きますが、それ以降、今度は人口の都市集中により、里山が荒廃し始めています。

 環境指標の一つ、エコロジカル・フットプリント

ある地域の経済活動を支えるために必要とされる生産可能な土地の面積を示すもので、先進国は軒並み高い数字となります。日本人一人当たり5.0gha(ghaとは地球上の平均的な生産土地面積)。日本人全体で地球およそ3個分の土地が必要とされる。世界平均は一人当たり2.9gha。ちなみに京都市は2.0ghaだそうです。マンション住まいが多いと、比較的低くなり、自然な田舎にゆったり住んでいる人の方が、車に依存している分、高くなることもあると。

環境に負荷をかけない持続可能な生活(sustainable life)が今日目指すべき姿であること、これから具体的に建築や暮らし方でどんな内容になっているか、考えていきます。岩田先生、ありがとうございました。この続きを年明けにもう一度お願いしましょう。(さの)

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