16代目堀川茶室2024 建築日誌−2.   建て方  10月12日〜17日

お茶部部長、堀川茶室リーダーの相馬です。

10月12日、いよいよ堀川茶室の建て方です。建て方というのは柱や梁などの構造材を組み上げる作業です。

部材を現地に軽トラで運びました。まず東側の軸組を組み、立ててみました。設計では川を渡る歩み板から茶室に上がれる高さを考えていましたが、どうも低いような気がしました。

「先生、床レベルを上げたいです」

「構わないよ。歩み板から茶室に上がるところに一段、沓脱ぎの高さで調整できるね。だけど、川の中に建つ柱の長さが足りないので、根継ぎが要るよ」

「根継ぎします」

ということで、柱の根継ぎをすることに。蟻継ぎの加工をします。

ポスターを掲示する札立てを1年生につくってもらいました。さっそく通りがかりのおばあちゃんたちが嬉しそうに見て声をかけてくれました。
「お茶席たのしみにしてるわね」

「ありがとうございます」

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10月13日もいい天気。柱の根継ぎも出来たので、建てていきます。

土壁を塗る合板下地も一緒にはめて建てます。

柱の先は重ほぞという2段のほぞになっていて、梁を仕込み、上に伸びた細いほぞに今度は直交して桁が載ります。

写真は繋ぎ梁を仕込んでいるところです。片方は上から差し込み、片方は横に差し込まなくてはならないので、両方を少しずつ入れ込んでいきます。

西側の梁を仕込んでいます。桜の木の枝が当たってます。茶室をもっと南に移動させないといけません。明日、がんばりましょう。

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10月14日暑いくらいの好天です。堀川茶室の建て方作業をつづけます。フランスから来ているFadyさんも昨日にひきつづき参加。長い4本の桁丸太は軽トラでは無理なので、担いで850m。おつかれさま。

桜の木、松の木に当たるのでみんなで小屋を5mくらい動かしました。重たかったです。

写真は桁を取り付けているところです。

やりきれなかった棟木を明日の放課後に上げ、フランスに帰るFadyの送別会を佐野先生のお宅ですることになりました。

Fadyさんは民族音楽のミュージシャン。この日もアフガニスタンの楽器で演奏してくれました。心に染みるいい音楽でした。また来年も京都に来るのだそうです。また会いたいです。

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10月17日 昨日、棟木が上がり、柱の立ちを直し、根太掛けを仕込みました。今日は続きで根太を打ち、床下地を置きます。

川の上に建って、いい感じです。

床板を置いていきます。

畳の厚さが違うことに気づいて、やり直ししています。

今日はここまで。みんなお疲れ様でした。次回は足場をやりましょう。

(そうま)