今日の建築概論は奈良で住宅設計をされている岩城由里子さん。大阪の大学にて住居学科を卒業後、キッチンメーカーで設計、結婚して専業主婦、子育ての後で住宅設計をしたくて設計事務所に勤務。その後独立して、現在、一級建築士事務所 FRONT design 所長。「奈良をつなぐ木の家づくり」メンバーとして活躍されています。
授業は住宅設計の基本的な考え方として、「住み心地の良い家」についてレクチャー。室内環境、構造的安定、無理のない間取りなどについて。最新の情報まで、きちんと勉強されているんだと感心しました。岩城さんが目指すのは、あくまで「普通の家」とか。学生たちにとっては、とても綺麗で豊かな家としか映らないようでしたが。でも、どうだ!と言わんばかりの作家然とした設計ではなく、あくまで自然で居心地のよい飽きのこない家をつくられていますね。
最後に、ご自身のスケッチアップという無料のアプリの使い方を紹介。とても爽やかで誇張のない表現に感心いたしました。もうちょっと近ければ、ぜひとも学校で指導していただきたいと思ったのでした。岩城さん、ありがとうございました。(さの)