今年も京都駅から近くにある京都市の平成の京町家にて卒業制作展を開催しました。
初日の2日の午後からは講評会。
卒業設計の指導を担当された菅原、田所両先生と円満字先生、桐浴先生と私さのが出展作品について
コメントをいたしました。円満寺先生の講評はこちらをご覧ください。
講評会風景。先生と学生の他にも来年の入学生も来てくれました。
土田君の「祭りを継承する場」。清々しく品のあるデザインが共感できました。
甲賀町に祭りの継承を支援する祝祭場の計画。桟敷のほかに広間、調理場、こどもの遊び場などが設けられている。コミュニティキッチンのような日常的な使いかたを想定しており、祝祭日には祝祭支援施設となるという二重計画が優れている。また木組みを見せた長屋根の途中に大屋根を組み合わせたセンスも高い。(円満字評より)
山本さん「陶芸家の美術館」
陶芸家加茂田章二の生地岸和田に美術館を計画した。溜池と川とのあいだに広がる公園を敷地とし、彼の作風を4期に分けそれぞれの特徴をヒントに4つの建物を設計した。建築イメージを作風の変遷という非建築的なものから引き出したところがおもしろい。(円満字評より)
1年生も3人が美術館の設計作品を展示、解説してくれました。これは森さんの楽しそうな美術館の提案。
もう一つのギャラリー棟では夜間二部学生の作品が展示されています。
小池君の「次の風景」野菜工場の修景計画ともいうべき作品。画家らしい風景に合った野菜工場の有り様を視覚実験のスタディを通して提案。
会場となっている平成の京町家外観。今年の夏に学生たちで解体する予定だ。
なお、3月4日にはこの会場で学校説明会を行った。東海や四国からも参加者があり、しっかり作品や町家を見てもらえたのは嬉しいことだ。来年はどこで卒業制作展ができるだろう。出品してくれた学生諸君、会場に足を運んでくださったみなさま、講評会に参加していただいた先生方に感謝いたします。(さの)