毎年恒例のお気に入り住宅のプレゼン発表・採点会です。ここまでずっと教科書の木造住宅の図面をコピーしながら勉強してきましたが、いよいよ自分で木造住宅を設計してもらいます。その前に軽くウオーミングアップとして、書籍や雑誌から自分でいいなと思う住宅作品を選んでプレゼンパネルを作成し、発表してもらいます。
みんなでプレゼンを見て採点、その後、発表してもらいました。
今年はみんな上手にパネルを作ってくれました。傾向として平屋、シンプルが多く目につきました。高級な住宅もありますが、ローコストで構造材が現しになっているものが多いです。そんな中で今年のグラン・プリ作品には岡田くん、田中くんの2作品が選ばれました。
「長床の家」by岡田大輝君 福島南相馬市の農家さんの家の改修事例です。激震に耐えた家をほぼそのまま残し、避難先で近隣の人たちとの交わりの温かさの経験から、広い縁側をそうした町の人たちとの交流空間として再構成したものです。平面図を自分で描き直しながらきちんと味わっているところも評価されました。
「3つの中庭に寄り添う平屋」by田中嵩大君 兵庫県の平屋の住宅例。3つの機能の異なる小さめの中庭をうまく取り込んで自然を身近に感じながら暮らすというコンセプトに共感が集まりました。
次回はいよいよ住宅の設計に入ります。楽しみにしています。
(さの/中田)