今回の長屋の改修でもっとも難しいのは2階のシャワー室の給排水をどう納めるか。納まりを検討した。
1階の4畳間の庭側の一畳の天井を下げ、さらにその下に回り込む排水パイプを隠すために吊り床をこしらえる。なかなか厄介なところになるが、古臭い吊り床をどうデザインするか。それは後のお楽しみに。
まず根太を受ける梁を仕込み、それに根太を掛け、既存の効きそうにない根太を落とし、補強します。さすがS田君、レベルを取り直してきちんとつくってくれました。すごい!
自動車学校でなかなか来れなかったY田君もなんとか根継ぎと土台の入れ替えを片付けてくれました。
2階では天井の断熱材仕込みにS永君が頑張ってくれています。垂木間隔がまばらでしかも斜めになっているので、ひとつひとつ癖を取りながらの作業、4つの母屋桁間に4日かかりました。一人では出来ないので、私が補助に。暑い中、汗が止まりません。熱中症対策しながらの作業です。お疲れ様。
断熱材を仕込み、次は杉板を張って行きます。丸太の母屋の凸凹を拾って削り合わせながらの作業は根気が要ります。ビス打ちで始めたけれども、薄い板なので、割れてしまいます。エアータッカーで表から打つことにしました。この作業も母屋桁間に1日以上かかりました。
棟の合わせのところ、二級建築士受験対策でしばらく休んでいたS田君が手伝ってくれました。
トイレではS我君とM上君がこつこつと進めてくれています。桁の継ぎ手に目地を入れてもらい、やり直してもらいました。やっと出来上がってほっとした表情の二人の頑張りに拍手!
トイレの次は煉瓦基礎を補充してもらいます。煉瓦を切って、モルタルを練って、煉瓦を積みます。初めての経験ですね。
S田君にはシャワー室の囲いをつくるために、敷居と柱を仕込んでもらっています。
その間に私は階段の上の物入れを拵えることに。翌日、これに床板を打ちます。受け材はベンガラを塗って、天井となる床板は素地ままにしようかな。
雨の中、S田君を車で送る道すがら、京の街は祇園祭の宵山の風情一色でした。
(Sano)