伝統建築研究科専門コースでは、課題となっている町家の計画案をパース(透視図)で描こうといいうことで、パースの描き方講習をさの先生にお願いしました。有志で2回のパース教室です。
一回目は基本的な描き方を教わり、室内を一消失点法で描きました。
先生の方法は碁盤の目グリッドを斜めに切る対角線を用いたもので、なるほど、これで奥行きを決められるのですね。描けそうな気がする。
この写真は2度目。前回と違って、手前の部屋から縁側越しに望む庭を描きます。
「先生、これちょっと難しいですぅ。一段下がった庭のレベルをどう取ればいいのですか?」
「ほら、ここの基準となっている柱の床下に庭のレベルが取れる。そこから消失点に結ぶんだ。床面に描いたグリッドが下のレベルに対応できるね。」
「先生、モミジの手前に伸びてくる枝はどう描いたらいいですか?」
「消失点が上にあるので、手前に伸びる枝は下方になる。」
「温水器を隠す袖垣をどう描けばいいですか?」
「足元に気をつけて、こんな風に、絵心で描くのさ。」
先生は説明しながら黒板に描いてくれるのですが、早いこと早いこと、ついていけません。はぁ〜。
「君たちよかったね〜、昔はこれが学校の入試問題だったんだよ。」(笑)
先生、笑えませんてば。
黒板の絵を写メして、家でもういっぺんやってみます。ありがとうございました。(伝統建築研究科生のSでした)