1年お茶部のKumiです。いよいよ竹茶室の公開です。北大路ビブレで知られるこの施設には京都市バスのターミナルと地下鉄が通っていて、京都の大きな交通拠点となっています。それだけにたくさんの人がギャラリーの前を通り、なんだか見かけないものが出来ているぞと覗き込む方が多いです。
じっと見ているご婦人の視線で、お茶をされている方だなとわかります。声をかけると、「では。」と席入りしていただけます。何も言わなくても、にじり口から慣れた身のこなし。おお、これはFuruta君にバトンタッチです。
「何分にもお茶を習いたてでよく出来ないので、おかしなところがあったら教えてください。」いろいろ手ほどきをしていただきました。ふうん、そうなんだ。勉強になります。
中で教えてもらっている様子が外からも見えますので、私も外からじっと見せていただきました。こんな感じです。
さの先生もお知り合いの作家先生と一緒にお席に。
「お客になってみて、いかがですか?」
「うん、スケスケも面白いけれども、やっぱりお茶室は閉じた方がいいなと思ったね。」
「ネットで囲われていても不十分ですか?」
「こういう商業ビルの中だから、どうしても雑音だらけで心が鎮まらない。お茶の味に沁みていかない。」
「この広さはどうでしょう?」
「よかれと思い、京間2畳にぐるりと8寸板を廻らして8尺角の空間にしたよね。先のお茶を教えておられるご婦人はいい大きさと言ってくれたけれども、周りの板の分だけゆとりを与えてくれるはずが、茶席をしてみると、却って、亭主との間合いが変だ。もう少し間を取りたいと感じてしまうんだね。2畳だけなら、全体が窮屈なので、そうは感じなかった。空間の切り詰め方が違っていたと言えるかもしれない。亭主との間に中板を挟んでもいいかも。今度、実験してみよう。」
この竹茶室は3月16日に向日市でまた建ててお茶席とします。その折にちょっと変えてみたいですね。よろしくお願いいたします。(Kumi)