瓦葺き体験授業 by 京都府瓦工事協同組合青年部 11月19日

毎年、この時期に瓦組合青年部のみなさんが瓦葺きを教えに来てくださいます。今年も竹田青年部長ほか2名の瓦職人さんが指導してくださいました。この日は木枯らしが吹くとても寒い日でした。

小さな屋根の練習台を2台用意していただきました。午後の2時間で行います。

まず瓦の寸法から、流れ方向に割り付けをして、瓦桟を据えるための墨を打ちます。

次に横方向の割り付けを計算して、寸法を取り、印をつけて、軒瓦からビスで留めていきます。この時に隣接する瓦を置いて歪まないように注意すること。

けらばの袖瓦をつけて、地瓦をつけていきます。次々に作業を変わり、棟まで来ました。

棟には端部に巴を置き、鬼を据えて銅線で留め、その後にノシ瓦を積むために南蛮漆喰を盛り上げて面戸を綺麗に塗り上げます。

1段目のノシ瓦が置かれ、その後、2段、3段と積まれるのですが、もう時間ですね。ここまでにしましょう。一番上に丸瓦が伏せられておしまいになります。

この屋根葺きでほとんどの通常の屋根の瓦の種類をこなします。この練習台は瓦葺き工事の資格検定に用いるものだそうです。みんなこれで試験に合格して来ているのですね。学生たちもこんな風にして瓦を据えていくのだと理解できたことでしょう。どんどん設計や工事で瓦を使って欲しいものです。青年部の皆様、本日はありがとうございました。(さの)