卒業制作ゼミ・中間発表 9月29日

急に肌寒い季節になったと思ったら、この季節が来ました。
今年も中間発表が京都市平安京創生館にて行われました!

■(設計ゼミ)池井魚谷ゼミ
学校のリノベーションを行う計画するということで、学校・教育のリサーチを行ったそうです。
戦後の教育の歴史から、京都市内の小学校の数や、現在の廃校になった学校の活用方法などなど。
近年はほとんど博物館やホテルに使われることが多いですが…どういった計画が出来上がるでしょうか。

■(設計ゼミ)田所ゼミ
御土居に休憩所を作るということで、そもそも現実的に建造物を建てれないんじゃ?というツッコミがありましたが、それはそれとして、今回はもしも建てるとしたらどんな風に建てるかという仮定の中、計画していくとのこと。

長坂口、三条口、荒神口、東寺口、大原口、丹波口と、口がつくところが多いこと!

■二部生(高橋・円満字)

ここからは二部生の中間発表を聞いていきます。今回は亀岡を題材にした人が3人いらっしゃったようで、亀岡駅の南側開発から保津川下りの乗り場、そして渡月橋付近に嵐山材木加工センターを作るという一連の流れができそうな計画が出来ているそうです。
今回発表された方は工芸大学卒生だったり不動産屋社員や元造船所会社員など、仕事又は大学へ行きつつ、専門学校へ学びに来られている方が多いため、発想も多種多様で面白い!

中でも、東京渋谷にある西武百貨店の屋上に祭祀場の計画を考えている方もいて、卒展が楽しみです!


■(木工ゼミ)本間ゼミ

今年も引き続き、京北中川の改修プロジェクトが行われています!
合宿後もモリスガの解体から3mの竹小舞を編んで組み込んだそうで、頑張っています。構想として北山丸太を使って螺旋階段を設置予定らしく、丸太がそれ相当太くなければ厳しいけど、出来上がったら名物になるだろうという話で盛り上がりました。ぜひ見てみたいですね!



■(木工ゼミ)久保ゼミ

今年は卒業制作として堀川茶室に着手しています。設計をした学生が出てきて、構造の説明。前年と違い、大引きや母屋はなど伐採から製材まで行っているのと、6400×5400と規模が二倍です!かなりの大掛かりな作業になるので、大変ですがあと1ヶ月!乗り切りましょう!


■(木工ゼミ)佐野ゼミ

向日市古墳公園に建つ竹林小屋ということで、ほぼ完成して今月の16日に畳を入れてお披露目となります。昨年は基礎を作り、今年は棟上げから瓦や土壁WSなど細部を作り、遂に完成!各々が戸を作って完成させたドヤ顔がとても良かったです。
私が今年一番通った現場で、撮影しがら一から建てていく大変さと楽しさを肌で感じることができました。カメラマンとして名前を入れてくださりとても嬉しいです(照)

■(木工ゼミ)佐野ゼミ

最後は藤平窯の町家改修!こちらも昨年に引き続き改修工事を進めていました。去年は陶器を収納する倉庫をメインに中庭に建設し、今年は母家の方の改修工事を行いました。レベルを取るのが難しい建造物の中、上手にトイレや窓などを作れているのではないでしょうか!

中間発表を終えて思ったことは、建築において単に建物を建てるだけでは不十分だということ。
歴史の調査と地域の環境への適応を欠いた建築物は、単に朽ち果てて廃墟となる可能性が高くなります。また、使われていない建築物をリノベーションしても、再び使われなくなってしまう可能性があります。

この考え方を踏まえながら、計画を練り、地域に根付いた建築物を実現するために努力することが重要だと感じました。卒業制作を通じて、学生たちがこの視点を理解し、実践できるようになることを願っています!

卒業まであと少しですが、結果発表を楽しみにしています♪(Harumi.I)