中京区の長屋改修2025−1 この長屋をどう改修する?   6月の作業から

横浜から京都に移住されたファミリーさんが中京区の小さな長屋住戸を購入、学生さんたちで改修して欲しいと相談が。さっそく拝見に。

おそらく大正か昭和初期に建てられた間口1間半、奥行き2間、二階建ての小さな長屋住戸。4畳ほどの部屋二つしかない。さあ、どうしようか。お風呂はとても無理なので、シャワーくらい付けたいねと、ちょっとスケッチしてみた。

でも、奥の庭の部分はもともとは1畳のトイレしかなかったので、そこまでしか認められない。仕方なくシャワー室を2階に設けることに。限られた予算では設備など工務店にやってもらう分のほかはほとんどを学生工事としなくてはならない。出来るだろうか?

6月からの着工に際して、学生たち木工チームとお施主さんの顔合わせを行う。お願いした工務店の管理には20年ほど前の卒業生のS模さんに面倒をみてもらうことに。

工務店のF井棟梁に下がっていた柱をジャッキアップしてもらい、さあ、学生たちの出番だ。シロアリにやられた柱の金輪継をY田君にやってもらう。一番目立つところなので、頼むよ。

まずは1階の4畳の床下から。床をめくって土を均し、シロアリ駆除剤を撒いてビニルシートで覆い、隙間にテープを貼って、庭側の通気開口に金網を張り、根太を組み、断熱材を施して、床下地の合板を張り戻します。さすがS田君、S永君とともにさっさとこなして行きます。

4畳の表に面した部分に掘り炬燵を設けます。O山君が担当。苦労しながら下地を付け、断熱材を仕込んで、床まで来ました。ここにコンセントを仕込まねばならないので、側板はまだ張れません。

庭のトイレの土台が腐っていて取り替えることに。上部をジャッキアップして土台を外します。S我君とM上君がたいへん苦労してます。

奥の柱と桁がやはり腐ってどうにもならない。もう壁を落として柱を付け替えましょうとS我君。やってくれるかい?やります!頼もしい限りです。

前期は作業日が授業に設定されていないので、放課後の2、3時間の作業を繰り返していきます。学校から自転車で来れるのがありがたいですが、なかなか予定通りに進みません。ほぼ毎日、S模さんが様子を見に来てアドバイスをしてくれたり、道具を貸してくれます。感謝。

(Sano)