建築科1年のオオクボです。今日は町家ゼミで、学校からすぐ近くにある北岡先生の町家を見学させてもらいました。
正面 つし二階建て間口3間の町家
赤い土塗り壁が映えて、綺麗です。見れば、京都市の「景観重要建造物」のパネルが。北岡先生ご自身で改修の設計をされたそうです。
通り庭から玄関側を見る
中に入ると、きれいな土間。ミセの間六畳、小間が二つあって、奥の間と、4室構成となっています。北岡先生は文化財級の伝統建物の改修設計監理をされていて、学校の伝統建築研究科でも教えておられます。
中の間 ダイニングの雰囲気かな
中の間の一つが板敷きになっていて、丸いテーブルと、品のある照明!この空間にぴったりです。
吹き抜けを二階から見る
もともと階段は中の間にあったそうですが、今は通り庭に新しく設けられています。この吹き抜け空間をつないでいる側繋ぎという材が3本あるのですが、階段をつけるときに当たってしまうので、1本だけ、上に付け替えられています。
二階表の間
2階表の間は板敷きで、天井は張らず、丸太梁がそのまま表しになっていて、低い表の虫籠窓が赤い京サビ壁の光を中に見せています。実にいい雰囲気の空間で、すっかり気に入ってしまいました。ブランコもあるのは、お子さんのためですね。
1階表の間
また表の間に戻り、工事中の写真を見せていただきました。出格子の手前に雨戸があって、昔は暗くなると用心のために雨戸を引いていたそうです。この建物は明治20年ごろだそうで、当時はガラスも貴重で、おそらくは紙障子だったろうと。今でも出格子の脇は障子です。
北岡先生、素晴らしい町家の見学と説明をありがとうございました。先生の授業、参加したいです。いろいろ教えてください。