椅子ゼミでは各自で椅子を製作していますが、今日はインテリアを教えていただいている山本先生のアトリエの椅子を見学させていただきました。
山本先生のアトリエにはたくさんの興味深い椅子があります。まずはシェーカー椅子。全体に後ろに傾いていて、座った感じが窮屈にならないようにできています。全体にフレキシブルな印象です。白いメープル材でほんとうにシンプル。傾けて静止する不思議な椅子です。
次に先生の好きな北欧家具の中でももっともお気に入りというフィン・ユール。ローズウッドの華奢そうなフレームに牛革の座が軽く支持されているだけの美しいベンチ。
対するベンチ・ソファーはちょっとクラシックタイプ。ゆったりとしたファブリックの座にはスプリングが入っていて、今日のウレタンとはまた違う感触です。
そして先生のもっともお気に入りのフィン・ユール。これはもう芸術的な仕事でできていて、そっと座らないと壊れてしまいそうです。とんでもなく高価なんだそうです。
あれこれ一つ一つに物語があって、素晴らしいコレクションです。このマンションの一室とは思えないインテリアもよくできていて、うっとりです。
先生はブックデザインの仕事を多くされていて、どれにも先生のセンスと愛情が感じられました。ありがとうございました。(HY)