場と人を活かす企画デザイン by 関目峻行さん 2月7日@建築概論 

昨年に続いてシロクマハットデザインの関目さんの登場。関目さんのデザインは建築の見た目のデザインではなく、どんな場をどうつくれば地域に喜ばれ成功するか、そのためのプロジェクトの立て方進め方のデザイン。これまで手掛けて来た北九州若松区、鎌倉、神奈川、徳島、京都西陣などのプロジェクトの事例をもとにわかりやすいレクチャー。学生たちも話に引きずりこまれていく。

プレゼンの図もなかなかわかりやすく、きれいだ。プロジェクトのアウトプットとして出来ていく場や空間もみんなの手作り持ち寄りのものだったりするが、非日常の美しさではなく、取りつきやすい楽し気な日常の空間として、そこそこにセンス良くまとめられ、無理矢理感がなく、そこに集まった人たちで考え工夫を重ねていけることで、参加者たちで継続して行ける。

狭義の建築設計は与えられたすでに出来上がっている建築プロジェクトから要求される建物の形のデザインを指し、その勉強を学校で学んでいますが、そこでもその建物に求められているそもそもの目的や運営する人たちの意見などを汲み取りながら設計を進めています。社会における建築家の役割と可能性として、現代はこうした建物の手前の諸条件に柔軟に関わることが求められています。

関目さんの関心は企業や行政のプロジェクトよりも、もっと卑近で具体的な場をそこに関わっている人たちとともに活かすあたりにあるので、学生諸君もぜひ一緒にプロジェクトを立ち上げ、考えながら学んでみることを勧めたく思います。感想レポートでもぜひゼミをという声がありますので、来期にゼミを検討してみましょう。

(さの)