本校の卒業生の野村正樹さん（同志社大学卒、京都工芸繊維大学大学院修了）の主宰する株式会社ローバー都市建築事務所様より「ローバー通信」vol.14 Special Editionが届きました。
烏丸二条の松栄堂京都本店は、野村さんの作品だったのですね。天井の構成が面白いですね。緩やかな化粧屋根裏や光天井などは村野藤吾を彷彿とさせます。あるいは吉田五十八も意識の中にあるかな？。モダニズムまっただ中の村野や吉田（一括りにするには無理がありますが）の和風に対し、野村さんのデザインはやはり現代的。不連続の連続が彼らの作品と大きく違うところですね。近代の統一しすぎて厳しいデザインに比べ、少し緩さが感じられますが、そこが今日的と言えるでしょうか。また立礼席の構成など興味深く拝見しました。
photo by KIRISAKO
大変素晴らしいご活躍、お慶び申し上げます。（きりさこ、建築史家）