椅子ゼミ番外編 2020年孫椅子製作記から  2022/01/18

学生たちとの楽しみに一緒にやっている椅子制作ゼミの番外編で、次男に生まれた孫君の初誕生にプレゼントする椅子つくりを紹介します。

右にあるのがこの年の杉椅子でこしらえたもの。これはもう5歳になる長男の所の孫嬢にあげる予定です。その合間に孫のための小さな椅子を作っています。

「今年最初の誕生日を迎える孫の椅子をこしらえなくちゃ。稲荷山の家の交換した門の栗材を加工しています。そういえば、この孫くんの父親も稲荷山の家の工事を手伝ってくれていた頃はまだ小学生だった。」2020/12/8 facebook投稿から

 

「20年で傷んだ門柱の栗材を小さな椅子に。孫が生まれるとこしらえる first birthday chair 。今日は座と脚を整えて、背板を削りました。どんな風にしようかなと、楽しい頃です。」2020/12/17 facebook投稿から

 

腐って交換した門柱の栗の木を割って、削り出しているところです。幅広い板は背板に、細いものは格子に使います。

栗は削りやすいし木目もなかなかよく光沢もあって、まずまずの強さがあるので、いいなと思います。

いよいよ形になってきました。

「掃除を終えて車を洗って、さて、学校に行って孫の椅子をつくる。
栗は細工がしやすいなあ。座彫りもすぐできた。背をつけて、出来上がり。あとは油を塗ってやるとしよう。ここまでかかった時間数をおよそ書いてみよう。材の入手までの時間は省いている。
1日目 栗の材を割って削り、座板をこしらえる 1.5時間
2日目 栗を割って脚を削る           2時間
3日目 座に穴を開け脚のホゾをこしらえる    3時間
4日目 栗を割って背板をこしらえる       2時間
5日目 細かく割って棒を削り出す        2時間
6日目 座を掘って背を取り付け、組み付ける  1.5時間
7日目 クルミ油を塗っておしまい        1時間
木工に手慣れた人なら、初めての体験でも1回2時間ほどの講座で7回か8回でできるように思う。
小さければ、どんなデザインでも可愛い。これが大きいサイズになると、そうはいかない。作り方はほぼ一緒なのだが、デザインをしっかりしてやらないと、愛されるものにはならないだろうなあ。」2020/12/20 facebook 投稿から

 

「片付け掃除の合間に油拭き。😊」2020/12/31 facebook 投稿から

杉椅子の方は柿渋を塗っています。

椅子を3つ揃えて。後ろの大きな椅子は妻の読書用の杉椅子2019年の椅子ゼミでこしらえたもの。このお正月に来た子どもたちが持って帰りました。

8月、長野の長男の家にて5歳、3歳、1歳の三姉妹の椅子です。長女には高すぎるので、脚を5cmほど切り詰めました。

2022年、長男と次男の家それぞれにまた孫が生まれる予定です。2脚作らなくちゃですね。

(さの)