今日は本間先生と学生たちと一緒に、中川木匠塾で卒業制作になる法人の家の設計担当してくださる設計事務所・ドットアーキテクツへ特別に見学させてもらいました!
場所は建築専門学校から約1時間ほどにある大阪・北加賀屋。京都とはまた違った大阪独特の雰囲気がある街並みです。昔は造船として栄えており、現在は当時の倉庫や工場を使ってアートの町として盛り上がっている場所です。
昼に到着したので、とりあえず先にお昼ご飯を食べにドットアーキテクツが改修工事した「千鳥文化」へ!
ここは昔造船場で働いていた人たちが住んでいた築60年の「旧千鳥文化住宅」。増築改築が繰り返されていたため設計図がなかったため、実測を元に改修工事を行ったそうです。現存がそんな状態だった中、数年前の大阪の台風被害にあい屋根が吹っ飛びほぼ青空だった箇所も新たに出来たりと当時の話を聞くだけで、大変だったんだろうな…と思う物件が、綺麗に改修工事をして納められています。
スイーツも頼んでがっつり食べる学生たち。楽しんでます(笑
吹っ飛んでいった屋根は綺麗に修復。
外にフリーダムな廊下?足元が竦む。
横ではみんな農園さんのお子さんたちがはしゃいでいました。
当時の雰囲気を残す、奥ゆかしい部分も残してあります。
当時使われていた机をそのまま利用してバーに。
外から見た様子。
「千鳥文化」面白いパンチの効いた建築でした。ぜひお近くにお越しの際は、立ち寄ってみてください。
そのほかには、鐵工所として使われた場所をギャラリーとして拡張し続けている「MASK(Mega Art Storage Kitakagaya)」を見学。
有名な作家の大型美術品を保管・展示して年に数回無料公開している収蔵庫。無料で公開しているのは、見学に訪れた人たちが近隣の飲食店やギャラリーなどへ流れることで街全体が潤うよう、街全体をデザイン構想しているため無料にしているそうです。
そのほかにも昨年できたシェア工房Super Studio Kitakagayaを見学。
最後は、設計事務所・ドットアーキテクツの事務所で談話。
土井 亘さんの海外有名設計事務所の元での経験談など話をしながら、学生たちの就活のアドバイスをくださいました。
今回一緒に見学に同行してくださった、中川の改修工事の棟梁を務めてくださっている大工の吉村さんは「就活がゴール地点ではなく通過点、入った会社だけで全てを得ることはなかなかできない」ということをおっしゃっていました。確かに!私も就活では、その会社に入ることがゴールと捉えず、この会社でどんなことを習得したいのか?数十年後の自分を想定して就職した事を思い出しました。
ちなみに…写真に写っている机は、村野藤吾の机。
本間先生も帰り際の車の中で、今回は学生たちに人や場所や建築物などと触れ合って、色々感じ取ってもらって、就活に役立てて欲しい。自分はどんな風にして働きたいのか?どんな風にして活動していたいのか?十数年後のことをイメージをすることはなかなか難しいかもしれないけど、考える機会になれば。見聞を広げて自分の物差しを作っていって欲しいという事をおっしゃっていました。
学生各々、きっと色々感じ取れたのではないでしょうか?
数年後が楽しみですね!
(Harumi.I)