2年フジニワです。秋より試験体となる土塗り壁を製作してきました。いよいよ実験の日。耐力はどうでしょうか?
みんな興味津々です。1/300、1/150、1/60、1/30、1/20rad と±を繰り返しながら変形を上げていきます。
耐力はさほど高くはなかったですが、1/30rad(91mm)変形を超えても、ちょっとした隅角部の圧壊だけで、大きなクラックは入っていません。その意味ではちょっと柔らかめの土と言えるそうです。貫の周りでちょっとふくらみが見えてきていますので、さの先生の解説によれば、荒壁層が表裏に割れて表面の中塗り層を押してきているということのようです。1/20rad変形での耐力は7.4kNほどでしたので、おそらく、最大強度もその辺りではないかということでした。
最終はジャッキのストロークが及ぶ1/18radあたりで終了。表面ではいくらかクラックが斜めにいくつか見えてきているくらいで、大きな損傷を感じません。裏面では貫の一つのところで面外に座屈している様子が見られました。耐力は若干上がっていますから、まだもう少し上がるかなと思いました。
みなさん、お疲れさまでした。土を提供していただきました石田さん、見学に来られた石本さん、ありがとうございました。
実験で得られたデータをもとに、後日、グラフを作図して紹介いたします。