テキサス大学学生たちの竹林セミナー 5 試験体の土壁塗り 6月24日 27日

6月24日テキサス大学の学生たちが土壁試験体の準備作業を手伝ってくれました。

みんな明るく元気!ありがとう。

昨年の実験の木摺+土壁の土を剥がしています。落とした土は舟に受けて、水を入れて柔らかにします。

高いところは危ないので私がやるのですが、横に登ってきて手伝ってくれました。

その後、木摺を剥がし、2時間ほどで作業終了。お疲れさま。ありがとう。木曜日には竹小舞をかいて、荒壁を塗ってもらいましょう。

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6月27日、テキサス大学の学生たちとの竹林ミーティングの後、土壁実験の試験体製作を手伝ってもらいました。月曜日に昨年の試験体を裸にしてもらったのに続いて、この日はエツリ竹を切って、仕込むところから。
小舞を編む下地縄を切って腰に付けてもらうのがいつも人気。テキサスの若者たちも大いに盛り上がった。
 彼らは呑み込みがいい。次に何をするか、よく観察して、すぐにやって見せてくれる。優秀なのだ。小舞を編むのも手本を示せば、どんどんやってくれる。
竹小舞をかき終わって、ティータイム。家内が焼いてくれたアップルパイを食べながら、嬉しそう。元気だね。休憩が終わってから、いよいよ荒壁塗り。学校の2年生たちが参加してきたので、月曜日に落とした土に藁スサを混ぜて練ってもらう。さっそく荒壁塗りだ。最初こそ思うように塗れないが、じきに塗り方を覚え、一心不乱になるところ、みんな同じ。
途中で高いところを塗るのに足場をつくり、身の軽そうな2年生たちに塗ってもらった。才(さい)取りで土を渡してやる。すぐに要領をつかんでさっさと渡す。運動神経がいいんだ。
 
土を塗るときは誰も笑みを浮かべる不思議。楽しかった!とみんなが口を揃えた。
Valerieはナイジェリアの両親を持つが、サハラ砂漠の南、マリ共和国ジェンネの土でできた大きなモスクを年に一度、泥塗りで化粧しなおすイベントでは、大人も子どもも民族の違いを超えてみな一様に笑みを浮かべながら泥塗り共同作業に勤しむ。日干しレンガの壁の厚さこそ違うが、東の果ての国でも土塗りの表情はみんな同じなのだ。
 これで環境建築を学ぶ彼らにやってもらいたかった土壁塗り体験も果たせた。使用した土を水で練って眠っていたバクテリアを起こし、スサを混ぜて餌にして粘り気をだし、また塗ってやるということが、彼らにとって驚きの建築術なのである。
 お手伝いしてくれたみなさん、おつかれさまでした。ありがとう。
(さの)