町家の東側の庇とトイレ棟の復元作業のつづきです。主に屋根工事、瓦葺作業の様子を紹介しましょう。
既存の軒桁がぼろぼろで耐えられないので、新材に替えます。同時に垂木を受ける垂木掛けを既存の壁に取り付けるのですが、その既存の壁も耐えられない様子。でも後でその壁を作り直すことにして、とりあえず垂木掛けを取り付けることに。
まずはトイレ棟の屋根の野地板を打ちます。
次に庇の垂木を。どうにか納まりました。
庇の野地板を打ちます。流れ寸法が両端でずれているので、一苦労です。打ち終わってルーフィングを張る頃にはすっかり暗くなってしまいました。でも今晩から雨予報なので、何とか貼ってしまいます。
瓦が届きました。トイレ棟から葺いていきます。あらかじめ寸法を合わせておいたので、何とか葺けるはず。
でも、上の庇と重なっているところなどはたいへん。なんとかクリアーして庇の瓦葺きに。
最後にノシ瓦を納め、面戸の土をコテで押さえて仕上げました。
学生たちにとって初めての瓦葺きでしたが、何とかできるものですね。1年生の折に瓦工事組合青年部のみなさんに体験セミナーをしていただいたおかげです。この経験が今後も生かせるだろうと思います。もちろん、瓦は瓦屋さんに工事してもらうことになりますが、葺き方を知っておくことはとても大事なことと思います。お疲れ様でした。
(さの)