夏から秋にかけてトイレ棟および庇のつくり直し作業をしていますが、
その一方で、主屋の既存の傷んだ柱の根継ぎや新しい柱の入れ替えなどをしていきます。
大引きに立てられただけの床柱を直に基礎から建てるよう、根継ぎをしています。
柱の下に潜り込んでのたいへんな作業、Miyoshi君はなんなくこなしてくれました。
キの字に目地をこしらえて継いでいます。見事に出来上がりました。拍手!
その傍で足固を柱の側面を欠き込んで仕込む作業をしています。
柱同士を結びつけ、土壁の耐震性を上げるとともに、
強烈な地震動に対して柱が別々に動かないように結びつけます。
妻壁と手前の柱列の2列がしっかりと結びつけられました。
座敷と通り庭との間の柱はたいてい、半柱になっていますが、
ここは変則的に2階の荷重を受ける通し柱にもなっていて、
大きな荷重に耐えられず、座屈していました。
もともと使い回し材の上、腐朽の度合いも大きいので、途中で新しい柱に取り換えることに。
ここでもMiyoshi君の出番。こんな格好の継ぎ方になりました。
庇の構造を受ける大事な箇所なので、この補強が重要です。
トイレ棟の屋根をこしらえます。
Sakataリーダーが垂木の位置と寸法を決めています。
トイレの屋根の野地板を張っていきます。
野地を打ったらすぐにルーフィングを貼ります。だんだん暗くなって来ます。
次に庇の垂木を仕込みますが、垂木を受ける材を仕込むのにも一苦労。
Tada君が垂木受けを懸けるところを細工しています。
軒桁に垂木掘りをします。
庇の野地板張り。
野地板を張り上がる頃には陽が落ちてしまいました。
真っ暗な中でのルーフィング貼り。翌日から雨の予報なので、やっておかねばです。
屋根の瓦も届きました。まずは軒の瓦を割り付けてと。
トイレの瓦が葺けたので、庇の瓦はもう大丈夫。
瓦葺きひとまず終了。
まだのし瓦が残っていました。
のしの納め方を覚えて作業するSakataリーダー。この上に木のしが来ます。
(さの)