京北森林組合倉庫建設ー20 外壁板壁目板打ち+木摺打ち  7月31日〜8月9日

倉庫の外壁は18mm杉板を張っているが、張ってからやはり収縮して、隙間が空いてくる。その隙間を覆う目的で、目板という幅の狭い板を打つ。

今回の杉板は幅が150mmとやや狭いものなので、目板をたくさん打つことになる。板打ちよりも容易ではあるが、真っ直ぐになるよう、補正しながら打たねばならないので、そんなに直ぐにはできない。

目板が付くと、壁面に縦縞が現れて美しい。設計では目板の暑さは9mmほどであったが、製材の都合で15mmの厚めの細幅板になった。今回は柱を見せる真壁デザインだったのだが、目板の方が強い。よく見れば、柱のリズムも見えて来るので、目板が単調に並ぶ大壁とは異なる印象がある。足場が取れて全体が見える時が楽しみだ。

  

外で目板を打っている間に、内海君に内壁の土壁下地となる木摺板打ちをやってもらった。コンプレッサーから送られる圧縮空気によるエアータッカー打ちは、やると結構ハマる。

ただ、ブレース受け金物がここでも邪魔して、下地を足しながらの作業になるのが面倒くさい。金物がないところはほんとに楽しそうだ。

打ち合わせに訪れる設計者の高橋先生も木摺の室内に大喜び。

「このまま仕上げにしたいね。土塗りやめたくなるね。」

「それは駐車場の内装制限でできないけれども、制限のかからない倉庫部分は木摺仕上げにしましょう。」

学生君たちも賛成してくれるので、隣の倉庫室内を木摺板打ち仕上げにすることに。

こちらは東面。柴山君が一気に木摺を打ってくれた。早い!

広報担当で撮影に来てくれた磯村さんも木摺切りをやってくれています。ありがとう。スライドソーで切るのもけっこうハマりますね。

 

8月9日、やっと最後の北面の目板打ち終了!おつかれさまでした。

こちらは東面。次はこの窓の外に付くルーバーを製作します。よろしく!

(さの)