さの:ゆうだいくん、こたろうくんの頑張りで、出格子の柱の根継ぎが終わり、次は框です。
放課後になって、学生くんが作業できる時間となりました。夕方まで2時間半ほどできるかな。
さの:京北森林組合に注文していたヒノキの板が届いたので、溝を加工しよう。
ゆうだい:電鋸の加工は先生やってください。
さの:了解。ではこの先、1分ほどの溝を削ってもらおう。
ゆう:長さを取って、両端にほぞをつけるんですね。
さの:そう、今日はこたろうくんは風邪で休み?
ゆう:らしいです。代わりに先生、やってください。
さの:了解。
ゆう:なんどもやったので、出格子の分解はずいぶん手慣れてきました。
さの:今日で框を仕込んでしまうよ。
ゆう:先生、ほぞにテーパーがついてます。削り直しましょう。
さの:本当だ。長さも3mmほど縮めておこう。
ゆう:地板を受ける根太を大入れする穴を掘りますので、墨をつけてください。
さの:了解。既存の根太は腐っているので、全部、入れ替えよう。
ゆう:既存の寸法が右と左でずいぶん違いますね。
さの:建具がそれに合っているので、そのまま行くしかないな。穴は掘れたかな?
ゆう:はい、もう少しです。雪が降ってきましたよ。暗くなってきたし、通る人も不思議そうな
顔してます。そろそろ終わりましょう。
さの:了解。急いで組み付けて直してしまおう。脇の格子は組み付けなので、
持ち帰って、腐っている枠を作り直すことにしよう。ご苦労様。