千本釈迦堂小屋組模型台をつくる−2 5月12日

ずいぶん久しぶりの投稿です。石田棟梁の指導をいただいて、ようやく模型台の下の箱部分が出来上がりました。

石田棟梁と福井棟梁とが枠組みの出来栄えについて話されています。

「生徒さん、ようやってくれてはります。」

「たいしたもんですね。」

「けど、このあたり見ておくれやす。まだまだですわ。」

いいのか悪いのかよくわかりませんが、とにかく枠組みまでできました。

溝を切って、板がはまるようになっています。

今度は土台、脚の部分に繰形を入れます。ノコを入れてノミで落とします。

出来上がりました。残すはこの上に乗る胴の箱部分です。

それは難しいので、棟梁に作ってもらうことにしました。

いよいよ千本釈迦堂本堂の小屋の模型の修理作業です。これまで先輩がされて来たものを仕上げます。

あちこち傷んでいて、さて、どう修理したものか。修理報告書を見ながら、検討です。

この小屋の中心部分、身舎の小屋組ですが、それまで存在していた屋根の構造(和小屋)の前のそもそもの形がわかったので、その形で復元修理をしようということになった、その見本模型です。今から60年ほど前に文化財の復元修理という画期的な方法に踏み込んだ最初の物件と言われています。実際には、この小屋組の上に和小屋が別に組まれて、大屋根の形となっています。(さの)

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