リノベ設計担当のチカです。今年の2年木工チームの仕事の1が下京区島原の町家の二階アトリエのリノベーション。4月から実測調査、設計のためのヒアリング、改修案作成と作業をして来ました。
最初は大壁で抽象的な空間にしてしまおうと提案。石膏ボードで覆うことで、断熱材も入れられます。
でも、お施主さんの希望で、やはり土塗り壁でいきたいと。天井を斜めに船底天井を提案しました。
現在壁を覆っているベニア板を剥がして、柱がどうなっているかな?予想通り、中央に1本出ています。
天井をめくって中を覗いてみました。ここは予想外!3階部分の構造とは違って、丸太小屋梁が1間ピッチに掛かっていました。う〜ん、設計変更です。おまけに大きな火打梁もあるよ。船底案危し!さの先生、どうしましょ。
さの:火打は厄介だけれども、あると思った外壁位置に梁がなく、全体を3等分する小屋梁が出てきたことで、却って船底の変形した天井がやりやすくなったんじゃない。しっかり軒桁と小屋梁、束、できれば母屋も隠すことなく、そのまま現しにして天井を張れば、いい雰囲気になるよ。昔、夷川の町家でやったのとほぼ同じ。今度、夷川の町家に連れて行ってあげよう。
ふうん、よくわからないけれども、できるのなら嬉しいです。では今度、夷川の町家に行きましょう!(チカでした)