フランスの若者は日本の建築をどう見ている?@建築概論 1月27日

フランスでデザインと建築を学び、日本中を旅行しているNicholaさんに、日本の建築や風景をどう見ているか、を話してもらった。まだ1年少々なのに、しっかりとした日本語で話すのに一同驚きです。

北海道から沖縄までくまなく歩いて回っている写真を見てまた驚きです。いい写真がいっぱい。建築よりも風景が多い。日本の自然にどんどん惹かれていく。日本の建築は自己主張を抑えて、自然を敬っていると感じたと。

最も好きなところはどこでしたか?という質問に、石見銀山を訪れたときに、村の人たちとの触れ合いがとてもよかったと。やはりその土地の人たちとの温かな交流が嬉しいですね。

中国などほかのアジアの国との違いはわかるか?という質問に対して、パリの大学で日本の建築を紹介する授業もあったが、中国はない。日本の建築家の空間の捉え方は、日本の伝統の延長上にあると感じていると。

日本の伝統的な建築の自然に対するありかたは、これからの建築のあり方だと思う。それを学びたいと。

最後に学生時代の設計作品を見せてほしいというリクエストに、大学の卒業設計を見せてくれた。フランスの北にある毎年洪水に見舞われる小さな町に提案する建築、集落。地面より森をイメージするピロティで揚げた構築物に適宜間仕切りをして居住空間を設ける。地面には動物たちを飼い、空、水、地面、動物たちとの生きた交流の住まいを絵に描いたと。現実的には貧困層、違法居住者たちという課題があるので、そう簡単にはいかないが、一つのイメージを描いてみた。

現在、京都市内の設計事務所でアルバイトをしながら日本語学校に通っているとのこと。Nicholaさんにはしっかり日本の伝統的な建築の勉強をして、将来の設計に活かしてほしいです。ありがとうございました。(さの)