町家を埋めていた壺棚を裏庭に移動し、仮設小屋に納めた後、いよいよ町家の骨組みを治す作業にかかりました。
以前に床の補強として入れられた米松材の梁を撤去します。これが金物オンパレードで、なかなか外すのに苦労します。2日かかってようやく整理できました。
奥の方では腐った柱の根継ぎをするための作業として、土壁を落としています。根本が解けて落ちてしまっているので、厚い土壁は荷重でしかありません。一旦解いて塗り直してやらねばです。
床の間周りの傷みがひどく、歪んでいるので、床の間を解体、ぶら下がっている脇の柱は外して持ち帰り、きれいに金輪継してはめ直します。奥の壁はひどいことになっているので、まずはお掃除です。
補強梁がずいぶん撤去できました。一部はシロアリ被害を受けた梁を補強しているので、外せません。自然な垂れ壁に見えるように工夫してあげましょう。
土間コンが奥まで届いていないので、掃除をしてコンクリートを打ちます。その上に石を置いて、柱を載せます。腐った部分を切り取って短くなった柱は根継ぎして、根がらみ材で結び補強します。
設計担当の女子たちが天井に貼られた紙を濡らして剥いでくれています。こうした地道な作業がとても大事なんです。ありがとう。
来週は前期試験でお休みです。夏休み中にちょっとだけでも作業して前に進めたいですね。よろしく!
(さの)