鋸セミナー@あうる京北 10月16日

本日は、あうる京北で行われた長津勝一さんの鋸セミナーへ、学生16人と一緒に参加してきました。

職歴75年、今年90歳になられる長津さん。
ギネスを持っておられ、NHKのプロフェッショナルなど多数のテレビ出演もされているそうです。
まだバリバリ現役。


学生たちが3つの鋸を、それぞれ試し切り。
どの鋸が長津さんが目立てた鋸なのか当てるというコーナー、もちろん全員正解。


通常の鋸で切ると断面は少しがたつきますが、
目立てられた鋸で切った木の断面は、触ってみるとツルッツル。


長津さんは、通りが悪い(切れにくい)鋸でも調整することで切れるようになる、刃が多いから切れるわけではないと力説。
あさり(鋸の刃を上から見て、左右交互に出ている刃と刃の間の隙間)がなくても、
切れ味は確保でき、刃が粗い方が切れ味がいいという、一般では細かい刃の鋸の方が切れると思っていた固定概念を崩された後に、切れ味を確認すると…
学生たちは断面を手で触り確認して「おーーーーー」と声を上げながら納得していました。


そして何より、初めて鋸の目立ての様子をみるとびっくり。
鋸の上を金槌で「カンッ、カンッ」と軽く、軽快に叩いていく。
ひたすら叩いては、鋸の側面、を横から縦から確認して、また金槌で打っていく。
まるで鋸の「ツボ」を叩いているかのようでした。


鋸の切れ味とはどういうもの?いつも使う鋸の切れ味に疑問を持ったことがなかった私にとって、長津さんが目立てられた鋸を使ったときの衝撃は言葉に表せないほどでした。
切れるというよりも、鋸が「通る」と言った方が正しいのでは?と思うほど、スッと通る鋸でした。



誤解が多い鋸を、正しく理解して仕事に活かしてほしい!という長津さんの熱い思いがこもったセミナーでした。咀嚼できないぐらいの鋸の奥深さに触れた貴重な経験ができ、学生たちも自身が使っている道具のことを知ることで、鋸の特徴をうまく使うことができるといいですね!
(Harumi.I)