瓦葺き実習体験 ~屋根職人によるセミナー   2024/10/15 

例年、京都府瓦屋根工事協同組合青年部のみなさんによる瓦葺き実習セミナーを行っています。今年も山室青年部長さん、高橋さん、長谷川さんが来てくださいました。

手順は

①軒瓦の出を2寸ほどにして、瓦桟を受ける爪までの距離を測り、野地に採る

②軒瓦を受ける瓦桟を打つ

③次の瓦桟の位置を二枚の瓦から採って瓦桟を打つ。すべての瓦桟を打つ。棟の芯木を受ける金物を先に留める

⓸同様に二枚の瓦から水平並び方向の間隔寸法を瓦桟材に採り、瓦割り物差しをつくる

⑤両端の角の軒瓦を出をなし状態で端の位置を採り、瓦割り物差しを当てて、ずれの半分を両側に取って、袖瓦の位置とする。瓦割りをすべての瓦桟に取る

⑥軒瓦を置き、ビスで留める。続いて隣の瓦も合せて留める。上に定規を置き、瓦が平らになるようにビスを調整する

⑦地瓦を合わせて留める。流れ方向上の瓦、隣の瓦を留める。すべての地瓦を留める

⑧袖瓦を留める

⑨棟をつくる。瓦漆喰を置き、巴、鬼を銅線で結び、据える

⑩熨斗瓦を据える 熨斗は瓦よりも5分ほど浮かす。継ぎ目が揃わぬよう互い違いに。鬼に付く最初の熨斗は隅を落として巴に当たらないようにする

⑪半丸瓦を据える 鬼につく丸瓦は紐を削っておく

今日はここまで。2時間あっという間の瓦葺体験でした。指導していただいた職人さんたちに拍手!

(さの)