嵯峨釈迦堂清涼寺 狂言堂 解体修理現場見学のこと 7月7日

さの先生から、土曜日の朝に嵯峨釈迦堂においでとお話が。

どれどれと、近所の私は散歩がてら訪ねてみました。

お寺にある狂言堂が現在、解体修理されていて、それを見るのだそうです。

3月15日のお松明の祭りの折に、ここで狂言が催されているのをよく見ています。

 1階はこんな感じです。舞台は2階で、外から眺めます。

ずいぶんと柱が傷んでいたみたいです。金輪継という根継ぎで補修されてます。

 西野社長さんが説明してくださいました。

屋根にはたくさんの丸太が。桔木(はねぎ)というのだそうです。これで軒先を持ち上げているのだそうです。

 二階の欄間部分。壁土を落として竹小舞下地が見えています。

この竹はまだ新しいような。明治の修理のものはもっと細く、黒ずんでいるのだそうです。

 これは壁が落とされているところ。漆喰塗りの土壁の痕が見えています。

厚さが7cmあると記録していくのだそうです。

 西野社長さんがいろいろと教えてくださいました。

文化財の修理現場って、ゆったりしていて、いいなあと思いました。ありがとうございました。(KN)

さの:お疲れ様。この現場で土壁の下地となる竹小舞編みを学生たちで手伝いたいと思ってます。昔は農家のおばさんたちが小舞掻きの仕事をしてくれていたんだけれども、最近はやってくれる人がめっきり減ってしまった。この建物でおよそ100枚くらいの土壁があるので、学生たち20人でやれば、夏休みの2日ほどでできるだろう。計算上はそうだけれども、実際は段取りがなかなかたいへん。ましてや公的補助のある文化財なので、今からプログラム調整をやらないと間に合わない。いざやるとなったら、君も小舞掻きを手伝ってくださいね。結構楽しくって、ハマる人も多いんだ。楽しみにしていてください。(設計監理は京町家作事組木下龍一さんです)

SNSをフォローする