韓国国立韓屋研究所のお客様を迎えて 4月2日

韓国には伝統民居「韓屋」(Hanok)があり、なんでも2011年に大統領令によって、その保全、継承を推進する研究所が創立、活動を行っているそうです。その所長さんたちが学校のよしやまち町家に来られました。大工を含む技術者の教育養成について知りたいということのようです。

ご案内は京都美術工芸大学の高田光雄先生。さのと木村棟梁が説明をいたしました。

これは韓屋研究所が主催している設計競技の作品集から。素晴らしい伝統の家が保全・新築されています。

京都市は伝統の町家を保全、改修して残す他に、伝統で見られる工夫を現代住居に活かすという施策(平成の京町家)を行っている。学校や大工組合では、伝統の構法を再評価し、残したいと考えていると説明。

それに対し、韓国では現代の工法で伝統風の技法や内装を活かすという方向だと。本に載っている新築の韓屋には、鉄筋コンクリート造の地下が作られている事例が幾つか紹介されている。国がトップダウンで行っているが、庶民の方にそれほど関心がないと。

この学校での教育や大工の養成のための国からの補助はほとんど無いということに驚いていました。

それぞれお国の状況や姿勢が窺われて興味深い会合でした。

(さの)

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