アトリエ系設計事務所の仕事 @概論ミニレクチャー 11月28日

今日の建築概論では株式会社アタッチメントの野村祐貴さんのお話でした。

野村さんは京大大学院で学ばれた後、魚谷先生の事務所、出身の岡山の会社を回って京都で独立、大学時代の師匠である田路先生と一緒に設計事務所をされています。事務所の名前「アタッチメント」には、「愛着」とか「協働」と回う意味があると。お施主さんに愛着を持ってもらえるような建築を目指すというのは素敵だと思いました。

その設計の基本となる3つとして、「空間性」「社会性」「新規性」を掲げておられます。新規である必要はどこから来るのでしょうか?過去のままではダメなのでしょうか?現代に生きているという自覚は、住まいに現代性をどこまで要求するものでしょうか?

京都では町家のゲストハウス改修の仕事が多いようです。いくつかのお仕事を見せてもらいました。写真はありませんが、倉庫建物の中に大きなテーブルを作って、いろいろな用途で使うことで、その空間がカフェになったり、展示室になったり、という面白いコンセプトの企画も。(「ON(E) TABLE」)とても惹かれました。

ゲストハウスでは普通の住宅とは一味違ってフォトジェニックなインパクトのあるデザインが要求されるそうです。いろいろおしゃれな仕掛けがいっぱい。でもこのような見栄えの良い町家に「愛着」を持てるのか。愛着はどういうところに感じられるのか、ふと考えさせられました。とても刺激的なお話でした。私もそんな仕事ができるようになりたいです。ありがとうございました。(YH)