奥出雲仁王門修復プロジェクト−1 奥出雲に行ってみた 12月26日/2023

12月26日奥出雲行
 オランダ人女性美術家のイエッケさんと奥出雲岩屋寺の仁王門の修復の話が進み、暮れに一泊二日の奥出雲行きとなった。車で4時間半、先週の雪が心配だったので、米子道から安来回りで奥出雲町横田に向かった。雪で白い横田の里の景を眺めながら本町通りに入ると、比較的新しい二階屋が並び向こうに赤い屋根の塔の教会もあって、なかなかの風情だ。
その通りの元銀行建物の本町会館にイエッケさんのブルー仁王が展示されていた。
 岩屋寺のある馬場地区に向かう。仁王プロジェクトの支援団体のメンバーである川﨑さん、内田さんらと共に杉木立の雪山道をちょっと登ると、くだんの仁王門が見えた。ブルーシートを被り、つっかえ棒でどうにか立っていた。
さっそく状況を観測、写真撮影の後、八脚門の12本の7寸角の柱は松か。位置とおおよその高さを実測した。柱を脚元で繋いでいる貫状の足固が腐り、柱脚が甚だしく腐朽している。基礎石も上から流れてくる土砂を受けて高さを失い、傾いてもいるようだ。中途半端に根継ぎされてもいる。とにかく寒い。時折上の木の枝に溜まった雪が落ちてくる。薄暗くなりかけたので、早々に引き上げる。
 本町通りの町家をきれいに改修仕立てのゲストハウスで泊めていただく。1階のダイニングキッチンにメンバーが集まり、懇親会。この地の伝統料理という野菜のお煮しめをいただいた。とても美味しい。
食事が一段落して、意見交換会。みなさん、遅くまで奥出雲のことについて熱心にお話しいただきました。お疲れ様でした。
(さの)