東山五条町家改修−8 旧藤平登窯見学会 9月3日

京都の五条坂にある旧藤平登窯の見学会へ行ってきました!

立命館大学・木立ゼミの現地調査の説明を伺いました。

現存している中では京都最大級と言われる登窯ということで、ワクワクしながら見にきましたが…街中にこの大きさの登窯が残っていることはすごい。これだけの規模を現在残すには、建築的や資金的など難しいこのご時世の中、残す活動をしてきた人たちがいたから、今見ることができる。感謝です。

階段状連房式登窯の1の間、2の間は壁に釉薬が付着していて、まるで珊瑚のように輝いていました。ちょっと写真では見えにくいかもしれません(涙)ドンツキに見える四角い窓は、焼き加減を確認する色見孔。

立命館大学の木立教授の解説と、ご自身登り窯を築いている陶芸作家の猪飼の解説を聴きながら、当時の旧藤平登窯の使用状況や時代背景を考察。

地方によっては一束の長さや量が違うそうす。

大きな登窯ですが、この木をさらに細かくして入れるそうです。

第七室があったかもしれないと推測される場所。

外を掘り出すと粘土土が出てきたそうで、学生が試しにカッパを作ってみると形成することが出来たそうです。

ゼミ生が現地調査をもとに、3Dに作り上げたものを拝見しました。

最近の3Dソフトは位置情報とカメラがあれば、3Dにすることは難しくないということで、3Dソフトを使っていた自分としては時代の流れを感じました。

ゼミの学生さん方。

東京と京都では窯の温度基準が違うらしく、京都の陶器は綺麗で薄造りなので、釉薬さえ溶けたらいいため、熱カロリーはあまり必要ないそうです。

登窯の傾斜がつけにくい場合は煙突をつけるそうで、住宅内にある窯は煙突をつけ、古い窯は住宅が近辺になかったため煙突がないそうです。

そして煙突は、高ければ高いほど引きがよく、ダンパーで止めて開閉することで空気が抜きすぎないようにコントロールするのだとか。

私は京焼や波佐見焼が好きで使っていますが、自分の使っている器がどんな工程で作られているのか知ることで、またちょっと自分の持っている器への見方が変わりました。

(Harumi.I)

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